世の中の貯蓄の平均値や中央値気になりますね。ネットなどで世代ごとの中央値や平均値で検索しているかたもいらっしゃいますね。しかし、今回はそういった具体的な数値ではなく、精神論的なお話をしていきたいと思います。
貯蓄について考える
先行き不安な経済状況。
リストラや、会社の倒産などが、毎日のように起こっているのが現状です。
その中で、実際に働いている人たちも、気が気じゃない日々を過ごしていることでしょう。
もし、何かあったら。そう思うと、貯蓄に精が出るのも致し方ないことなのかも知れません。
隣の芝生は気になるもので。
職業別の平均年収や中央値、手取り額
職業別の平均年収や中央値、手取り額、ボーナス。
そして、平均貯蓄額は、誰でも気になるところ。
自分は、比較的、貯蓄が出来る。自分は、収入の割に、平均貯蓄額を満たしていない。
本来、比べるようなことではないのかも知れませんが、気になってしまうのが、人間の性。
増して、農耕民族である日本人は、平均、という言葉に、とても敏感です。
他の農家が、田植えを始めたのに、自分の所はやらないと、米を作ることができない、つまりは、食べていくことが出来ないからです。
「平均貯蓄や、その中央値」と、「幸福度」
職業や、都道府県別に、収入の平均、中央値などが、様々な調査から導き出されていますが。
ここでは、「平均貯蓄や、その中央値」と、「幸福度」について、考えてみたいと思います。
お金は、いくらあっても、足りないもの。年収が上がると、更に上の年収の人たちがいることに気付き、終わりのないマネーレースに疲れ果ててしまう。
それが、現実です。なぜ、人は、貯蓄をするのでしょうか。
冒頭でも触れましたが、つまるところ、「不安だから」です。
では、いくら、貯蓄があれば、安心できるのでしょう。1年間、無収入でも暮らせる額でしょうか。
その額は、3年でしょうか。10年でしょうか。
1億円当たれば、安心して暮らせるようになるのでしょうか。
答えは、否です。どれだけお金があっても、人は安心することが出来ません。
世の中には、際限無く、高価なものはありますし、無駄遣いをしようと思ったら、1億円なんて、あっという間に使い切ってしまいます。
「宝くじが当たってから、当たる前より不幸になった」。そんな人の話しは、よく聞くかもしれません。
では、どうすればいいのか。やはり、「足るを知る」ということに尽きると思います。
正三角形が理想
今の収入の中で、暮らす。
その中から、無理なく、しっかり貯蓄をして、万が一や将来に蓄えておく。
お金だけが、財産ではないですから、自己投資や、人との縁を作ることにも、お金と時間を割く。
そうしておけば、どんな世の中になっても、助けてくれる人は現れます。
まさに、「情けは人の為ならず」です。
お金は、人生において、大切な部分ですが、人生の全てではありません。
平均値、中央値。隣の家は、いくらの貯蓄。
あっちの家は、このくらいの貯蓄。
そんなものと比べても、仕方ありません。
上手に稼ぎ、上手に使い、上手に貯める。
それが、正三角形であることが、本当の幸せだと思います。
そして、幸せに、平均も、中央値も無いのです。
お金というものを、少し離れたところから見てみると、人生が、ぱっと、華やぐかもしれません。