急な高熱で発病するインフルエンザですが、インフルエンザウイルスの感染によって起こるかぜの一種であるインフルエンザの特徴として、つらい全身症状があらわれます。果たしてインフルエンザは自然治癒する方法はあるのでしょうか?インフルエンザの自然治癒について説明します。
インフルエンザを自然治癒するメリットと方法とは?
インフルエンザを自然治癒で治すメリットはやはり副作用の心配がないという点でしょう。
実際、タミフルの副作用では発症率は少ないものの、吐きけ、嘔吐、腹痛、下痢以外に異常行動があげられています。
インフルエンザは風邪よりも回復するまでの日数はかかりますが、休養や睡眠をしっかりとり安静にしていれば通常は7〜10日で回復します。
インフルエンザの自然治癒の方法として
インフルエンザを自然治癒するための方法は普段からの規則正しい生活で体調を整え、抵抗力を強めることが大切です。
またインフルエンザのワクチンを打つこと、インフルエンザの予防には感染の経路を絶つこと(マスクとうがい・手洗い)や感染源との接触を絶つこと(混雑する場所は避ける)が重要です。
またインフルエンザウイルスは低温で乾燥した状況を好みます。
室温は22℃、湿度50〜70%に維持、加湿器の使用をおすすめします。
安静にするのはもちろん、水分は十分に摂ることが必要です。
しかし、二次感染による中耳炎、気管支炎、肺炎があるときは対症療法として抗生物質を使用します。
インフルエンザを自然治癒する際のデメリット
自然治癒の場合、まれに発熱がとれずに長引く傾向にありさまざまな合併症を引き起こす確率が高くなってしまいます。
鼻がつまり中耳炎や副鼻腔炎、気管支炎や肺炎といったことになるとますます治りが遅くなるというデメリットがあります。
またインフルエンザウイルスによる脳炎や心筋炎が起こることもあります。
インフルエンザの高熱と全身症状によって抵抗力が弱ってしまうと入院するケースもあります。
また長引くと学校や会社を長期に休むことにもなりかねません。
とくに肺炎はインフルエンザから続いて起こる細菌感染によることが多く、高齢者の死因となることもあります。
変異するインフルエンザウイルスは自然治癒できるのか?
インフルエンザを自然治癒出来る体力と抵抗力がある場合は、無理に薬を服用する必要はありません。
しかし、インフルエンザウイルスは変異するウイルスなので1度かかったことがあるから大丈夫だというものではありませんし、
ウイルスは変異しながら流行するため、
万が一のことを考えるとタミフルやリレンザといったインフルエンザウイルスを抑える薬を服用するのもひとつの治療の方法かもしれません。
最後に
インフルエンザウイルスは感染力が強く、つらい症状があらわれます。
ゆっくり休養がとれる、体力と抵抗力がある人にとっては自然治癒で治せる感染症です。
しかし高熱と頭痛や全身のだるさ、食欲不振、節々の痛みといった全身症状に耐えられない抵抗力の弱い人は早めの診察でお薬を服用することも大切です。