冬に流行するノロウイルス
冬、寒く乾燥した時期に流行するノロウイルス。
インフルエンザと並んで注意すべき病気となっています。
定期的に新型のウィルスが発見されるため、
数年に一度大流行することもあります。
そんなノロウイルスについて潜伏期間や症状などを紹介していきます。
ノロウイルスの潜伏期間
ノロウイルスに感染するとどの程度の潜伏期間を経て発症するのでしょうか。
感染後、最短24時間、最長で48時間ほどの潜伏期間の後に発症すると言われています。
このように最長でも48時間という短い時間で発症することがわかります。
逆にいえば最長である48時間後に発症しなければ、感染していないと言えるでしょう。
ノロウイルスの症状
ノロウイルスは基本的に食中毒を起こします。
38度程度の微熱から腹部のむかつき、急激な吐き気が発症し、
その後は非常にひどい下痢の症状が続くことになり、
体力があまりない子供や高齢者の場合は入院が必要になることもあります。
一方、軽い風邪のような症状しか出ないこともあります。
2~3日の後、これらの症状は快方へ向かいますが、
最長2週間程度は排便などにウイルスが存在しており、二次感染の危険があります。
ノロウイルスの感染
ノロウイルスは非常に強い感染力を持っています。
空気中では生存できないため、空気感染はありませんが、
患者の嘔吐物や排泄物には多量のウイルスが潜んでおり、
世話をした人たちに接触感染するケースが多く見られます。
また、飛沫感染もありますので、患者との接触には十分な注意が必要です。
いったん体内に入ると猛烈なスピードで増殖し、発症へとつながります。
患者が感染者である状態は概ね2~3週間、最長で1ヶ月程度続くと言われています。
症状が収まっても長い間感染源となりますので、注意が必要です。
ノロウイルスにかかったらどうすればよいか
ノロウイルスが発症した場合は、基本的に安静にしてしっかり睡眠をとることが大切です。
こうすることで自律神経が働き、排便を促すことにつながります。
また、下痢が激しいため脱水症状にならないことが原則です。
こまめな水分補給を心がけましょう。
残念ながら特効薬はないため、通常投薬は行いません。
とにかく水分をとりながら安静にしつつ、排せつをしっかりと行うことが重要です。
ノロウイルスのことを知ろう
ノロウイルスはその潜伏期間の短さや感染力の強さが特徴です。
もし発症しても、対処方法や二次感染を防ぐ方法など、
正しい知識を得ることで、適切に対策をすることが大切です。
これから流行する季節となりますが、
インフルエンザと合わせてしっかりと対策をしていきましょう。