最近、下流老人という言葉が流行っています。老後になっても十分な貯金がなく、生活も非常にギリギリの生活を強いられます。支払っている年金の保険料は年々上がるものの、受け取るべき年金はだんだん条件が悪くなってきています。将来、定年退職した後の老後には一体いくら貯金が必要なのか検証していみたいと思います。
老後資金はいくら必要?
老後資金は、たくさんあった方が安心です。いくら必要になるかは、どんな老後を送りたいかで変わってきます。
今は元気な体で自由に動けて、いろいろなことを考える余裕があります。
ご飯がおいしく、好きなところに出かけることもできます。
しかし、年齢とともに体に不安な部分が出てきます。そして、介護保険制度など難しい面は理解できなくなります。
定年後の老後を考えたときに、年金制度や介護保険制度がどのように変化しているかは予測できません。しかし、いろいろな制度を利用すると、贅沢をしなければ年金プラス少しで生活できるように考えられています。
老後資金(60代)
60代は、大病をしない限り元気で過ごせます。
シルバーセンターのアルバイトや地域の役員ができるくらいの時間や元気があります。
年金だけでは大変だと思ったら、アルバイトで数万円稼ぐ気持ちや体力の余裕があります。
老後資金(70代)
70代になると、体がきつくなってきます。まだまだ趣味に没頭したり、元気に動き回れますが体力に限界を感じ、病気で入院することもあります。
医療保険は限度額申請をすることによって、入院になっても支払金額を抑えることができます。年金でギリギリ払える程度に抑えることが可能です。
保険適用外の治療を受ける場合には高額になります。
老後資金(80代)
80代以降になると、いつ入院になるかわかりません。入院したり、手術をすると体力が落ちてしまいます。デイサービスに通ったり、介護施設に入る人はこの年代が多いです。
老後資金がいくら必要かは、年金はいくらぐらいになるのか、生活費としていくら必要か、何歳まで生きるのか、持ち家があるのかを考えます。
医療の発達で、命にかかわる病気をしなければ、薬を飲んで症状を安定させていれば寿命は延びます。
年金金額は人によって違います。また、生活費もいくらかかるかは家庭によって異なります。
何歳まで生きるのかはわかりません。
老後資金(90代)
しかし、90歳くらいを想定して考えた方がいいかもしれません。
持ち家があると、体が不自由になってくるのでバリアフリーにすることも大切です。
リフォーム資金も用意しないといけません。
賃貸の場合は、特別養護老人ホームや有料老人ホームに入ると住所を移すので家はいりません。
高齢者になり、自分で立てなくなった時には介護施設に入ることになります。
家族の理解があれば自宅で生活も選べますが、家族が大変です。
この場合の入院は、介護保険での支払いになります。
利用する場所によって金額もサービス内容も違います。
医療費の支払いも必要です。
もし、将来障害手帳2級以上の体になると医療費の心配はいりません。
結局、老後は最低月いくら必要?
一般的なサラリーマンの方は、最低でも夫婦で月25万円と考えておくといいと思います。この金額では贅沢はできませんが、普通に生活は可能です。30万円あれば、子供や孫にいろいろしてあげることも可能です。
25万円×12か月×年数の金額を年金から引いて、差額にプラスリフォーム代と葬式代があれば、とりあえず安心です。