住宅を購入すると住宅ローンに加入し、利子も多く払わなければならないので家計を圧迫します。そこで繰り上げ返済を使って毎月の返済額を軽減していまうということです。ボーナスや相続を受けた時などまとまったお金が入った時に多少でも返済して借金の負担を減らしたいところです。どうやったら繰り上げ返済が効果的なのか説明します。
目次
繰り上げ返済にも種類がある?どちらを選ぶべき?
さて繰り上げ返済には種類があります。
①「期間短縮型」
住宅ローンなどの借り入れ期間を短縮する方法です。
②「返済額軽減型」
住宅ローンなどの返済額の総額を減額していく方法です。
それぞれにメリットやデメリットがあるので特徴を覚えておきましょう。
期間短縮型は、毎月の返済額は変わりませんが、最終的な借り入れ期間が早くなり、返済額軽減型より利息を返済する額は高いです。
逆に返済額軽減型は毎月の返済額は変わりますが、最終的な借り入れ期間は変わらず、利息を返済する額は期間短縮型より低くなります。
例えば、最初のうちは、繰上返済により返済月額を少なくする「返済額軽減型」を選び、住宅ローンの負担額がある程度小さくなってからは、「期間短縮型」を選択するのが良いでしょう。
繰上げ返済の効果的なタイミングはいつ?
住宅ローン控除ができる期間中に繰り上げ返済してしまうと、その分住宅ローンの総返済額が減る為、結果的に住宅ローン控除額が減るので、控除が終わったら時期に、まとめて返済するのがオススメです。具体的にいうと住宅ローンについて、1%のローン控除が終了する11年目から積極的に繰り上げ返済していくのが望ましいです。
どんな時がおすすめかというと、ボーナスや臨時収入があった際です。例えば、インセンティブ制のお仕事の場合、成績が上がれば収入が高くなります。
繰上げ返済のメリットとデメリット
繰り上げ返済のメリットは、以下の通りです。
①早く返済できます。
②利息が高くなるのを抑えることができます。
③総返済額が抑えられます。
繰上げ返済のデメリットは以下の通りです。
①無理をすると、蓄えが減り、いざという時に困るということ。
②繰り上げ返済をすると、住宅ローンの控除額が減ってしまうということです。
③ある程度まとまった資金がないと繰上げ返済の効果が得られないことです。
繰上げ返済の効果
元本返済すれば、少しでも負担が軽減できたという安心感を得ることができます。繰上返済をすることにより、住宅ローン総額が減り、貯蓄より経済的利益が大きいことがメリットとしてあげられます。
返済後のお金の使い方が自由にできること。そして、精神的な負担が減ったことです。はじめはローンを組んだとしても、ある程度お金の余裕ができたら繰り上げ返済することを推奨します。
住宅ローンでなく奨学金の繰り上げ返済の活用もあります。
学生時代の奨学金も繰り上げ返済が出来ます。社会人1年目は、給料も少ないですし、なかなか貯金ができないのも現状です。しかし少しずつでも貯金をして、その中の溜まった分を返済に充てます。しかし、繰り上げ返済した分、貯金を使い果たすので、お金に余裕はなくなります。返済して少しお金がなくなりますが、少し心に余裕が持てます。返済したことで気持ちがすっきりします。
繰り上げ返済のまとめ
支払う利子を最小にすることで、その分のお金を他に回すことができます。まとまったお金を作り出すことは大変ですが、できなくはありません。少額でも繰上返済することで、将来的に気持ちが楽になります。返済期間が短くなったことで、将来の予定を立てやすくなります。そして次の投資をしようという前向きな気持ちが生まれます。