不動産で得する

住宅手当と社宅の違いとは?両者のメリットとデメリット

住宅手当
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住宅手当が得?社宅(社有社宅・借り上げ社宅)が得?

転勤や入社の時期になると通勤可能な住宅を確保しなければなりません。

また通勤時間短縮の為、会社から近い場所に住みたい人や転職により引っ越しを考えている人も多いことでしょう。

そこでまず引っ越しにあたり、会社で用意されている福利厚生を利用して少しでも負担額を減らす事は出来ないか。

サラリーマンなら誰でも一度は考えることです。

福利厚生として主に考えられるのは、住宅手当と社宅です。

それは住宅手当をもらって賃貸住宅に住んだほうがいいか、それとも社宅に入ったほうがいいか、ということです。

更に社宅には会社が資産として持っている社有住宅とマンションの一室を借り上げる借上社宅があります。

会社が資産として持っている社有住宅は老朽化そして建て替え費用の考慮から、売却する会社も多く、現在の主流は借り上げ社宅が主流となりつつあります。

もちろん会社によってはそれぞれ規定がある為、住宅手当か社宅かどちらかを選べないケースもあります。

しかし、もし自分が転職や就職を考えていてる先の福利厚生に社宅や住宅手当があった場合に、重要な要素となりますので、細かく知っておく必要があります。

そこで社有社宅・借り上げ社宅・住宅手当の3点のメリットとデメリットを中心にまとめてみました。

社有社宅に住むメリットとデメリット

社有社宅とは前述したとおり会社が資産として保有している社宅です。

社有社宅のメリットは、相場より安い家賃で家を借りることが出来ること、職場に比較的近い事が多いこと、税金がかからない事の3つです。

この3つのメリットはどちらもありがたいものですが、特に家賃が安いのは大きいです。

どれくらい安いかは会社によって違いますが、だいたい相場の5割から8割ほどの金額で借りる事が出来ます。

家賃を節約できれば、その分のお金を他にまわすことが出来るのですから、これだけでも、社宅に入る価値があると言えるでしょう。

更に社宅で借りた場合、会社で経費(福利厚生費経費)として計上できる分、給与扱いにはならず、非課税となりますので、給与の手取り額が住宅手当よりも得となります。

また企業にとっても所得に該当しない為、社会保険料の負担がかからない事ですので、企業にとってもメリットと言えるでしょう。

逆にデメリットとしては、住むところを失う、比較的に古い、休日も同僚と顔を合わせる可能性があるの3つです。

1つ目は、仕事を失った場合家も同時に失ってしまうという点です。当たり前の話ですが、社宅は、そこの社員に提供される家です。

なので、会社から追い出されると、住む権利も失ってしまうのです。職を失うだけでなく、家まで同時に失ってしまうのは、非常に厳しいです。

なぜなら、無職の状態で次に住む家を探さないといけないからです。

どこの家主も、無職に家を貸すのは嫌がるので、いろいろと苦労することになります。

職を失うと同時に住む家を失う、これは非常に大きなデメリットだと言えるでしょう。

年越し派遣村を思い出してみましょう。

派遣社員が派遣切りに合い職と同時に住む場所が無くなるという事が多くで見られ社会問題となりました。

この事を考えると社宅(特に社有社宅)に住む大きなリスクが解ります。

2つ目は、社有社宅の多くがバブル期以前に建てられたもので、比較的古いマンションやアパートが多く老朽化が進んでおり、設備面で最近のマンションに比べ劣っている所が大きいです。

3つ目は、同じマンション内全員が同じ会社の人の場合、同僚や同じ部署の人に会う可能性が多いという事です。(これはメリットと考えられかデメリットと考えられるかは人それぞれの価値観です。)

借上げ社宅に入るメリットとデメリット

借上げ社宅とは前述したとおり、会社がマンションを一棟借り上げもしくは一室を借上げる事です。

借上げ社宅に入るメリットは主に3つあります。

メリットとしては、社有社宅と同じで、相場より安い家賃で家を借りることが出来ること、職場に近く(場合によっては)自分で好きな部屋を選ぶことも可能(場合によっては)、税金がかからないの3つです。

特に社有社宅と違い、一室のみの借り上げ社宅の場合、保育園や幼稚園などの関係で、より自分の理想の近い部屋を選ぶことが出来、この点は社有社宅より、メリットが高いと言えます。

逆にデメリットしては、社有社宅と同じく退職と同時に引っ越す義務が生じるのですが、実は会社の規定によっては住み続ける事ができます。

借主と法人とで契約をいったん清算(敷金と礼金を全て清算)し、新たに契約をし直すということです。

特に転職を考えているが自分の住んでいるマンションが気に入っている場合は、有効です。この場合も

会社の総務の人に確認をしてみましょう。

借り上げ社宅は選べる?選べない?

さて借り上げ社宅は選べるかのか?それとも選べないのか?気になるところです。会社が一括して民間のマンションをオーナーから借り上げ、それを社員に貸す場合は、指定したマンションに住む場合は、自分の希望する間取りや設備に住む事は出来ません。最近主流である一部屋を借り上げる場合は家賃や共益費、エリアなどはある程度制限はありますが、比較的自分の希望の合致する部屋が選べます。この場合はやはり会社の総務に確認するしかありません。

住宅手当をもらって賃貸住宅に住むメリットとデメリット

社宅ではない、普通の賃貸住宅に住むメリットは、主に2つあります。

それは、好きな家に住むことができるところ(借り上げ社宅でも、規定内であれば自分の好きなマンションを借りることは可能です。)と、職を失っても、住む家までは失わずにすむことです。

このうち、後者は特に重要です。職探しと家探しを同時並行で行うのは大変ですが、これを回避する事が出来るのは大きいです。

それに対して、住宅手当をもらって賃貸住宅に住むデメリットは2つあり、1つ目は、社有社宅に住む場合と比べると、多少家賃の負担額が増える事。2つ目は、住宅手当は給与扱いとされ課税対象となります。そのため社宅に比べて手取り額が減ってしまいます。

まとめ

「結局、社宅と住宅手当をもらうことのどちらがいいのか」結論から言えば、これは人それぞれです。

社有社宅の場合は、会社を辞めた場合すぐに引っ越しをしなければなりませんが、借り上げ社宅と比べても家賃が破格に安い場合が考えられます。

借上げ社宅の場合と住宅手当の負担額は大体同じところが多いです。

住宅手当の場合は、税金がかかる分給与の手取り額が減ります。

(仮に10万家賃のマンションに対して住宅手当が5万円の場合、この5万円税金がかかります。)

社宅に住んだ場合は、転職や退職をした際に大きなデメリットが生じます。このデメリットをどう評価するかによって、結論が変わってきます。

なので職と住居を同時に失うのは絶対に困る、と考える方は住宅手当をもらうことを選ぶと、そのデメリットを考えても、少しでも家賃を低く抑えたいという方は社宅に住むことを選ぶといいでしょう。

しかし、前述したとおりほとんどの会社は借り上げ社宅が主流であり、借り上げ社宅と住宅手当を選ぶこととなりますので、結論とすれば、借り上げ社宅が一番お得であるというのが結論になります。

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ABOUT ME
サトシ
私は40代のサラリーマンで、節約と資産形成が得意です。日々の生活の中で節約を行い、その節約金を資産形成に活用してきました。つみたてNISAやiDeCoを活用し、少額から始めた投資が今では大きな資産となりました。このブログでは、私が実践してきた節約術や資産形成の方法を初心者の方にもわかりやすく発信しています。一緒に節約と資産形成のスキルを身につけ、豊かな未来を手に入れましょう。