車検は、車を安全に運転し続けるために法律で定められた重要な検査です。
しかし、その車検代は高額になることがあり、節約を考える人も少なくありません。
そこで選択肢の一つとして「ユーザー車検」があります。
自分で行うことで車検費用を抑えられる可能性があるこの方法は、ある程度の車に関する知識と準備が必要ですが、コストを節約する大きなメリットがあります。
一方で、ディーラーや民間車検などの選択肢もあり、それぞれにメリットとデメリットが存在します。
この記事では、ユーザー車検の基本的な流れとポイントから、ディーラーや民間車検の特徴、さらには車検代を節約するための方法まで、幅広く解説します。
車検の種類を理解し、自分の状況に最適な選択をするための情報を提供します。
安全で確実に、かつ経済的に車検を通す方法を探している方に向けて、様々な角度から車検に関する知識を深めるヒントをご紹介します。
自分で車検を行うユーザー車検の詳細から、車検代を節約しながらも安心を求める方向けの情報まで、車検にまつわる疑問を解消しましょう。
目次
ユーザー車検のやり方
ユーザー車検は、車検を自分で行う方法です。
ディーラーや車検専門店に依頼する車検と比較して、費用を節約できる可能性があります。
しかし、ユーザー車検を行うためには、ある程度の車に関する知識と準備が必要です。
ここでは、ユーザー車検の基本的な流れとポイントを紹介します。
ユーザー車検の準備
- 車検証の確認:車検証を確認し、車検の有効期限を把握します。
- 必要書類の準備:車検証、自賠責保険証、印鑑を準備します。
- 点検と整備:事前に車を点検し、必要な整備を行います。特に、ブレーキ、ライト、タイヤの状態、オイル漏れがないかなどをチェックしましょう。
- 自賠責保険の更新:車検時に自賠責保険の期間が足りない場合は、更新が必要です。
車検場での手続き
- 予約:混雑を避けるため、事前に予約をすることをおすすめします。ネットや電話で予約できます。
- 持ち物の確認:車検証、自賠責保険証、印鑑、整備記録簿(あれば)、予約確認書(予約した場合)を持参します。
- 車検場での手続き:車検場に到着したら、受付で必要書類を提出し、手続きを行います。
- 検査ラインの通過:指定された順番で検査ラインに進み、検査員の指示に従って検査を受けます。
- 重量税、自賠責保険料、印紙税の支払い:検査後、重量税、自賠責保険料、印紙税を支払います。
注意点
- 車の状態によっては、事前に専門の整備工場で点検や整備を受けることが推奨されます。
- 検査に不合格の場合は、指摘された箇所を修正し、再検査を受ける必要があります。
- ユーザー車検はコストを抑えることができますが、準備や手続きに時間がかかるため、時間的な余裕を持って行動することが大切です。
ユーザー車検は、車に関する知識がある方や、車検費用を節約したい方に適した方法です。
しかし、正確な点検と整備が必要不可欠であり、準備や手続きには注意が必要です。
この記事が、ユーザー車検に挑戦する際の一助となれば幸いです。
安全で確実な車検を行い、安心して車を運転し続けるためにも、しっかりと準備を行いましょう。
車検代を節約するならユーザー車検
車検代を節約するならテーマに書いてある通り、ユーザー車検です。
ユーザー車検は、点検・整備をせずに最低限の法定費用のみで通るからです。
法定費用には、①「自動車重量税」②「自賠責保険料」③「印紙代金」の三つの料金があます。
車種によって費用は変わってきまが、軽自動車ならば36,750円です。
しかしユーザー車検は、自分で陸運局に行き税金や保険の手続きをして、検査コースで受検を行います。
全ての項目を自分一人でしないといけない為、最初のうちは戸惑いますし、時間も必要です。
また、役所に出向いて手続きをしなければならないため土日休みのサラリーマンだと有給取らなければならず結構面倒です。
そして何と言っても安全面には不安が残ります。
その点、業者に任せれば早いところで数時間でチェック、整備してもらえ車検を通してもらえます。
もちろん、整備の際大きな修理、部品がない場合、またその日に整備できない場合などは取り寄せてもらい別の日に整備を終わらせてから車検を通してもらうことになります。
また、ユーザー車検と混同しやすいユーザー車検代行というのもあります。
ユーザー車検代行は車検場で検査を受けるのを代行するだけですので、点検・整備はやってくれません。
最低限、検査に通す事しかやらない為、ユーザ車検を自分でやるか手数料を払って他人に依頼するかの違いです。
ディーラーによる車検は安心?その仕組みを知ろう!
ここで、車検に関してみなさん誤解されている人が大変多いと思うことがあります。
それは車検を通すことは不具合箇所を調べてもらい、修理、整備してもらう機会と考えているということです。
しかし、実はこれは、ある意味あっていますが、ある意味間違っていると言えます。
まず、ディーラーで車検をすると、何だか任せられる気になって気分的には安心と思われている方もおられると思いますが、必ずしもそうとは限りません。
精神的に安心が得られるという方はディーラーで構いませんが、まず車検費用が全体的に高いです。
それを安心代と取れればそれは大いに結構ですが、まず、床下、アンダーシャーシの部分、マフラーやフレームにパスタとか言われる防錆処理を施す項目が入ります。
これは塩害や雨などでサビが出にくくする為にするもののようで3年もしくは2年に1度の車検で何も改めてするものではないと思われます。
海沿いに住む方や、融雪剤など薬品が使われる地域の方は別として、そこまで神経質にならなくてもいいと思います。
したがってこの項目は節約するためには外してもいい項目だと思います。
しかし、ディーラーによってはこの項目は外せないところもあります。
それに車検を通すためだけなら特に直さなくても合格するものを、この機会にというところにつけこんで整備させる業者もいます。
例えばちょっとしたタイヤのひび割れや、溝が大した状態でもないのに交換を進めてくる事も考えられます。
自分のマイカーを愛しているならば、それにつけこむディーラーも多いですね。
結論として、ディーラー車検は整備項目を外せないものも多いためトータルが高くなる傾向にあるように思われます。
民間車検はどうか?
さて、ディーラー車検は高いという事は理解できたかと思います。しかし一方でユーザー車検も安全面には不安が残ります。
それ以外の車検方法も実は種類が豊富にあります。
例えば、CMなどでよく耳にする全国規模のフランチャイズの車検やガソリンスタンドで行っている車検、カーショップで行っている車検そして近所にある町の整備工場が行っている民間車検があります。
民間車検は技術はまちまちですが、良い所に巡り合えれば価格面でも技術面で得であると言えます。
出来れば知り合いの紹介や評判を聞いてから決めるのが民間保険の場合はベストな判断と言えます。
民間車検の場合は、色々な車種に対応が出来る一方、その技術力が未知数の為、見極めが大事になります。
車検代の節約方法は何社か見積もりを取ろう!
車検代を節約するには、まず何社か相見積もりを取り、車検手数料の安いところをまず見てみましょう。
何社か見積もりを貰えば、相場が解ってきます。
ただし、ここで注意しなければならないのはキャンペーン手数料無料というところもたまに見ますがどこで儲けているのか見極めなければなりません。
とにかく手数料が安いところで済ませたいのであれば、車検を通せる最低限の項目だけ点検、整備してもらえるところです。
たとえ気になる不具合箇所があっても何も、車検の時期に受けなくても構わないです。
ただし、車検時に、まとめて直すことで全体で値引きしてもらえることもあり、交渉力がものを言います。
例えば、ちょっと擦ってしまった殆ど目立たないような傷や凹みなどはいちいち車両保険で直していたのでは、次年度に保険代が上がってしまいます。
それならば、車検時についでにサービスで直してもらうような業者に交渉を持ちかければ、お得な事は言うまでもありません。
まとめ
ユーザー車検は全て自分でやらなければなりません。
その分の手間を考えると安くなります。また安全面では不安が残ります。
ディーラー車検だと自分でやるより効率的ですが、マージンも取られるため、その分高くつきます。
自分でやるのが不安なら民間車検を看板にしている町の整備工場に頼むのもありです。
しかし、当たり外れも多いです。
例えば新車で購入してディーラーと関係が深いならばディーラー車検でも良いですし、それ以外ならば民間保険やユーザー車検でも良いでしょう。