若者の車離れが進む中マイカーを持たない人が増えています。実は自分もその中の一人ですが、車はコストがかかる為、持ちたくないし、電車で移動手段もあるし、最悪タクシーでも良いのでは?と思っていたのですが、会社で運転する必要がありました。自宅の近くにカーシェアリングが出来始め実際に利用してみようと思いました。そこでカーシェアリング利用してみて実際に良かった点やマイカーと比較してどうなのかまとめてみました。
目次
レンタカーを比較した場合、カーシェアリングがお得な点とは
カーシェアリングの大手、タイムズカープラスを例に説明していきます。会員になるには、主に、会員登録をし、月額基本料金を払い、希望する時間の間だけ、自由に車を借りることができるサービスです。会員登録をする際もWEBで登録できます。カードが届くまでに1.2週間はかかりますが、カードが届けば無事会員になれます。利用する際は、予約時間になったらカードを車にかざすだけです。
レンタカーだとその都度、対面で書類の手続きがありますが、カーシェアはその必要はありません。カーシェアはレンタカーより利便性が良く使い勝手が良いと言えます。予約から返却まで一切対面での手続きがありませんので、非常に気軽に借りることが出来ます。
私が実際に行っているやり方としては、乗る予定の15分後に予約します。例えば10時から乗りたいときは10時15分から予約します。15分間は運転する前の車の事前チェックの時間で確保されていますので、その時間を利用して15分お得に乗る事が出来ます。
マイカーと比較するとカーシェアリングは何がお得か?
マイカーを所有していると、駐車場代・ガソリン代・自動車税・車検・保険など、車の維持費が高くつくので、実際、車を持つか考えてしまいます。そこで、このカーシェアリングを利用したら、どれくらいの貯金ができるのか、具体的な数字をあげながらご紹介したいと思います。
カーシェアリングを行っている会社は様々あるのですが、全国にステーションの多い先ほどの「タイムズ」から比較検討したいと思います。タイムズは、全国約8000ヶ所にステーションがあり、カード発行手数料が1550円(実際は入会特典などで無料)、月額利用料金も0円(学生・法人のみ)から1030円と、免許を持っている方なら誰でも利用しやすくなっています。また、月額利用料金(1030円)分は無料で利用できるようになっていますから、払い損ということはありません。
車の利用料金は、「ショート」の場合は、距離ではなく時間で計算します。ガソリン代と保険料込で15分からと計算し、ベーシックコースですと206円から、プレミアムコースですと412円からとなっています。パック利用料金もあり、そちらを利用すると、さらに安く車を利用することができます。
また、利用時間を予約する際は、パソコンだけでなく、携帯やスマホでも簡単に予約でき、キャンセルも予約1分前までなら無料でできるのでとても便利です。ちょっと時間に間に合わないという時も1分前なら時間の変更も出来ますので安心です。余りキャンセルし過ぎるのは良くありませんが、過去にそれでペナルティや注意を食らったという事はありません。
レンタカーのような、ガソリンの満タン返しもありませんし、オプションでナビを付けると別途料金を取られる事はありません。むしろガソリンを一定量入れると15分無料になりますし、ナビも標準装備です。さらに、今後は新しく導入する車には、ブレーキアシストやアラウンドビューモニター、コーナーセンサーなどが装備されていく為、駐車が苦手、運転が苦手な人にこそタイムズのカーシェアリングはおすすめです。
事実、新しくステーションが出来た所で予約した車はブレーキアシスト、バックモニター、コーナーセンサーが付いていましたので、車庫入れする際は何度か助けられました。ただ、何故か車種がノートばかりなので他の車種も導入してほしいというのが感想です。
また、軽自動車からコンパクトカー、ワゴン車など目的に応じて車を利用出来るというのもカーシェアの特徴です。自分が良く利用する車は、ソリオやノート、ハスラー、スイフトなので軽やコンパクトカーが多いですが、これらは全部ベーシックコースで借りられるため15分206円で借りることが出来ます。
また、事故が起きた時にNOCを払う必要のないTCP安心補償サービスに加入しています。こちらは加入料金309円(税込)が発生しますが、安心を買うという意味でも加入した方が良いですね。
カーシェアリングを利用するマイカーを持つのと比較してどれ位貯金ができるのか
もし、マイカーを購入し保持するとなると、年間どれくらいの維持費がかかるのでしょうか。平均的な数字を例にあげて、細かく検証していみます。
- 駐車場代 約15000円×12ヶ月=18万
- 自動車税 約4万円
- 保険代 約7万円
- 車検代 約4万円(2年で約80000円)
- ガソリン代 約2000円×12ヶ月=2万4千円
- オイル代 約1万円
- タイヤ代 約1万円(3年に一度交換として)
- 12ヶ月点検代 約1万5千円
あまり車に乗らない家庭でも、合計で約39万円もかかることになります。では、カーシェアリングでは、年間どれくらいの利用料がかかるのでしょう。個人登録の、週2回利用で計算してみます。
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実質は、月額利用料金が無料利用料としてついてきますので、年間、約19万円くらいですむということになります。また、利用しなければ、利用しないだけ、料金を減らすことができるのです。つまり! カーシェアリングを利用すれば、約20万円以上も貯金することができるようになるのです!!
マイカーと比較するとカーシェアリングのデメリットは何?
車の維持費が抑えられというが最大の売りですが、一番のデメリットは使いたい時に使えない事です。というのも、カーシェアリングは予約制なので、すでに先客が予約していれば、使うことが出来ません。ちょっと、買い物や病院に行きたいという時も使えない事があります。筆者もよくそのような経験があり、大型連休や3連休に予約したいのに予約できなかったという経験が多々ありました。
返却時間内に返さないとペナルティが生じます。返却時間を延長する事も可能ですが、すでに後の人が予約していて延長できない場合はも同様にペナルティが生じます。車が渋滞していて返却時間内に返却が難しくなりそうだった経験もありましたので、ある程度多目に予約を取るのが無難です。予約した時間より早く返しても、返却した時間までしか課金されませんのでご安心ください。
レンタカー同様、車の中に私物を置いたまま返却は出来ません。レンタカーのように返却のたびに管理やチェックしている訳ではないので、私物の置き忘れには注意したいところです。
たまに前の人が使ったゴミや汚れが残っているケースがあります。以前おかしの食べ残りがあった時はちょっとがっかりでした。レンタカーは毎回きれいな状態で使うことが出来ますが、カーシェアリングの場合は定期的にはチェックはしているものの毎回チェックをしている訳ではないので、どうしてもこのような不敏が生じます。
こう考えるとマイカーの場合は、運転する時間の制約はありませんので、好きな時に好きなだけ乗れます。また私物を置いたままにしても問題りません。他人が利用した車を利用できない潔癖症の人は考え直した方が良いかもしれません。
マイカーとカーシェアリングを比較した場合、マイカーは、利便性は良いもののコストが高いという事が結論付けられます。
まとめ
車を保持しようとすると維持費が高くつき、家計を苦しめる原因にもなるのですが、カーシェアリングを利用すれば、固定費は基本料位なもので、その分貯金に回すことが出来ます。地方に住んでいる人や仕事で必要な人はともかく、マイカーを手放すかどうか考えている人は、毎月何時間位乗るかを考えて、一度カーシェアリングの検討をおすすめします。
筆者もカーシェアリングを利用していて不敏だった点として、乗りたいときに乗れない。この1点に尽きると感じました。ただ、マイカーを購入する維持費を考えれば、カーシェアは利用しない手はないです。カーシェアリングの使い方次第では、もっともっと貯金を増やすことができますので、ぜひ一度、ご検討されてみてはいかがでしょうか。