退職する前に貯金はいくら必要なのか、これには諸説ありますが、だいたい2000万円から5000万ほどの現金が必要だといわれています。では、実際のところ、本当にそれだけの貯金が必要なのでしょうか。
退職する前に貯金をしておくメリット
結論から言えば、それだけの貯金が必要です。なぜなら、いったい何歳まで生きられるのか、それは誰にもわからないからです。
なので、退職する前にいくらかでも貯金を溜め込んで、長寿に備えておく必要があります。それをすることで、安心して老後を送ることが出来ます。それこそが、退職前に貯金をしておくメリットだと言えるでしょう。
退職する前に貯金をしておくことのデメリット
もちろん、退職前に貯金を溜め込みまくることは、デメリットもあります。
人間、健康で体力が続くのは、若いうちだけです。その若いうちにしか出来ない体験というものが、人生にはいくつもあります。
例えば海外旅行にいく場合、あちこちの店をはしごしたり、美しいビーチで心行くまで泳いだり、そういうことが出来るのは体力のある若いうちだけです。
老人になってから海外旅行に行っても、ちょっと歩いただけで疲れたからホテルに帰ろう、店をはしごするのも面倒だから1件だけにしておこう、こうなることが多いです。これは海外旅行だけに限りません。
同じ体験をしても、若いうちだと10の楽しみを得られるのに、年を取ると1の楽しみしか得られない、こういうことが世の中にはたくさんあります。なので、若いうちから老後のことばかり考えていると、老後が来るまでつまらない人生を送ることになるかもしれません。それが、退職する前に貯金を溜め込んでおくことのデメリットだと言えます。
退職前に貯金を貯めておくことを推奨する理由
はっきり言ってしまえば、退職前にたくさん貯金を貯めこむことには、かなりのデメリットがあります。それでも退職前の貯金は重要です。
いくら必要なのかは(持ち家の有無、年金の多寡など)個人の状況によって違うので一概には言えませんが、それでもいくらかの貯金は必要です。
年を取れば病気を取りやすいこと、年金の削減などを考えれば、恵まれた条件の人でも2000万から3000万は必要でしょう。
それだけ貯められる自信のない人でも、少しは貯金をしておいたほうがいいでしょう。老後、年金収入だけで生きるのは難しいですから。
まとめ
国さえ当てにならないこのご時勢、年金も期待出来ないでしょう。老後の貯金は絶対に必要です。その為現役世代のうちから、老後に備え貯金をためておかないといけません。
いくら必要なのか、それは人によって違いますが、5000万円あれば老後も安定した生活を送れる可能性が高いです。
(もちろん1億円あればいう事ありませんが、エリートでない限り、それだけのお金を貯めるのは難しいでしょう。)
なので5000万をひとつの目標にしながら、貯金を貯めていくとよいでしょう。
仮に5000万貯めるのが無理でも、2000万円あればだいぶ違いますので、若いうちからできるだけ貯金をしておくとよいでしょう。